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なぜ、障がい者の就労支援なのか?

執筆者の写真: OMOM


2009年6月1日に株式会社ひだっこの里を設立し、2010年4月1日より

指定障害福祉サービス事業所(就労継続支援A型)をスタートしました。

2010年当時、高山市内に就労継続支援事業所は1か所しかありませんでした。

障がい者の働く場所は民間企業や市役所等様々な場所がありましたが、

民間企業の実雇用率は1.5%となっており、目標値である法定雇用率

1.8%を上回ることができていない状況でした。ただし、障がい者の数は

増加傾向にありました。


民間企業に就職することが難しい障がい者の方は多くいると思い、働ける

場所があれば、人は集まると感じました。

実際、設立当初は、ほぼ毎日のように面接に来る方がおり対応に追われていました。

定員20名でしたが、それ以上の応募があり数年間は面接する日々でした。

全員は雇用できるわけではないですが、働ける場所の提供はできたと思います。



次に、重要になってくるのが、障がい者を支援する支援者を募ることでした。

福祉サービス事業所は、管理者、サービス管理責任者、職業指導員、生活支援員等

必ず人材がいなければならない業態です。

一人でも欠けてしまっては良いサービスを提供できないとされ、支援員と利用者の

確保は必須事項です。


障がい者と一言にいっても、知的障害、身体障害、精神障害、難病等、の方々がおり、

支援の方法は千差万別あります。性格もあるので一つの成功事例を基に支援をしても

同じようにはならないことがある。ただし、障がい者の気持ちを無下にして支援に

徹しても本人にとっては良くない時もある。

そんな状況の中で何が最善かを考え、行動し一緒に支援者も利用者も成長できる仕事

だと感じれる人でないと難しい仕事でもあるのではないか。


介護疲れという言葉がありますが、支援疲れのようなものも出てきてしまうのです。

利用者の退職もありますが、支援者の退職減少もこれからの課題の一つです。

利用者は自ら仕事に臨み、支援者は自分の支援者としてのあり方と利用者の自立を

考え、仕事に臨む。それがいい距離感でいい関係が築けるものだと思います。



2023年、時代はAIやブロックチェーンといったIT時代真っ只中です。

農業も機械化され、今までの人力での仕事も機械化されていくでしょう。

でも、人と人と関係がなくなることはまだまだ先だと考えています。

障がいを持っている人と関わり、一般企業とも関り、自然と関わり、生活してく。

これからの時代を楽しく生きるために存在してほしいと思われる会社でありたいと

思います。


 
 
 

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